草屋根模型
2010年12月2日(13:30~15:00)に行われた第1回草屋根の現場勉強会のご報告です。
前日の天気予報は雨で心配でしたが、当日は暖かな快晴となり、
大阪市東住吉区にて第1回現場勉強会を行いました。
より専門的・実践的に草屋根のことを知っていただくための勉強会です。 個人会員2名、法人会員1名、アドバイザー2名を含む計15名の参加となりました。
今回は大阪下町の住宅地の中、木造3階建てで屋上テラスをはさみ、2つのS字型断面をもつ住宅です。
防水・金物取り付け後、屋根に土を載せる
現場は屋根の防水・金物取り付けが終わり、土を載せているところ。前田から屋根の納まり詳細図面 を配って説明させていただきました。
草屋根金物について
草屋根金物製作の三喜鋼材・吉井さんにそのしくみを説明していただきました。資料や現物をもとに、ローコスト化と標準化、 現場での取り付けを簡単にするための工夫を伺いました。
草屋根金物について説明する三喜鋼材・吉井さん
みんなで草屋根に上がって
屋根からは大阪の下町の向こうに生駒山が見えました。 施工中の土をいじりながら、金物のことだけでなく、みなさん が疑問に思うこと、自身の経験から学んだことなどについて意見が飛び交いました。
アドバイザーの富山先生から「水やり3年」という話をいただい たのが印象的でした。また、土壌メーカーさんから、土は飛ばな い・減らない・虫が出にくいことが大事だという話も出ました。
草屋根に上がってのディスカッション
はじめての勉強会を終えて
その後もお話は尽きず、個々にご質問されたり、参加者の方同士で情報を交換されたり・・・ 尚、参加者のみなさんにお願いしたアンケートでは、全員から資料や解説がとてもわかりやすかったとのご回答をいただき、はじめての勉強会でしたが、スタッフ一同大変うれしく思いました。 また、『もう少し屋根に上る人を少なくして、実際の作業工程を見たいです』、『潅水装置だけでは均一散水が難しいですよ』、とのご意見もいただき、今後の勉強会の課題もいただくことができました。
ご参加いただきましたみなさん、見学の機会をいただきました岩鶴工務店さん、金物について熱弁いただきました三喜鋼材吉井さん、ありがとうございました。